教育・研究スタッフ
赤松 茂 教授

赤松 茂  AKAMATSU Shigeru

ヒューマンインタフェース研究室

人間を見守る「目」をもった ロボットやコンピュータの実現を目指して

人間が視覚を介して、相手の顔・表情・ジェスチャ・身体動作あるいは文字・図形や絵画のような視覚表現から読みとっている情報を、コンピュータも自在に認識・生成できるようになれば、コンピュータやロボットは人間の意図を適切にくみとって、人間の感性に訴えかけるコミュニケーションができる、もっと人間にとって身近な存在になるはずです。当研究室では、コンピュータやロボットに人間を理解する目の働きをもたせることで、人に優しいヒューマンインタフェース(人間と機械を仲立ちする機能のこと)を実現することを目指しています。 具体的には、福祉・介護、セキュリティ、エンタテインメントへの応用を通じて、「安心・安全・快適な社会」の実現に役立つ画像技術に取り組んでいます。

研究テーマ
担当科目
研究業績及び受賞歴
著書
学会活動・社会活動
学生の皆さんへのメッセージ


研究テーマ
(1)顔画像による人物の本人認証と人物属性(年齢、性別など)の推定
(2)人物動作に応答するインタフェースシステムの構築
(3)人や物体の動きの認識による視覚環境理解
(4)顔画像の性別・年齢・社会的属性などの印象を変換するイメージ生成
(5)任意人物の発話表情表出顔のアニメーション生成
(6)人による視覚認知とイメージ生成特性の解明


担当科目
【理工学部】
情報工学入門、物理学基礎Ⅰ、物理学基礎Ⅱ、センシング工学、ヒューマンインタフェース、情報工学実験Ⅱ、情報工学実験Ⅲ、情報工学ゼミナール、PBL、卒業研究ゼミナール、卒業研究
【大学院・理工学研究科】
感性情報処理システム特論Ⅰ、感性情報処理システム特論Ⅱ


研究業績及び受賞歴
法政大学学術研究データベースをご覧ください。
【主要な研究業績】
[1] Does impression manipulation of avatar faces affect observer’s face recognition performance and displacement of their gaze? Proc. of 5th IIEEJ International Workshop on Image Electronics and Visual Computing 2017 (IEVC 2017)(CD-ROM), March 2017
[2] Impression Transformation of 3D Face Based on Morphable 3D Model of Face and Semantic Differential Method, The Journal of the IIEEJ, vol.40, no.1, pp.96-104, Jan. 2011
[3] Automatic Impression Transformation of Faces in 3D Shape -A Perceptual Comparison with Processing on 2D Images-, Proc. of 7th IEEE Intl. Conf. on Automatic Face and Gesture Recognition, pp.535-540, April 2006
[4] 形状とテクスチャの特徴空間における線形判別関数を用いた顔イメージの生成‐年齢・性差に関する印象変換の試み‐, 日本顔学会誌, vol.4, no.1, pp.33-44, Sept. 2004
[5] Automatic Classification of Single Facial Images, IEEE Trans. Pattern Analysis and Machine Intelligence, Vol. 21, No.12, pp.1357-1362, Dec. 1999
[6] Effects of sexual dimorphism on facial attractiveness, Nature, Vol.394, No.6696, pp.884-887, Aug. 1998
【受賞歴】
1987年 NTT社長表彰(漢字読み取り装置OCR60の実用化)


著書
赤松茂,“顔の認識のモデル,”脳科学大事典, 甘利俊一・外山敬介(編),朝倉書店, pp.486-490, 2000
赤松茂,“感覚・認識情報と感性情報,”映像情報メディアハンドブック, 映像情報メディア学会(編), オーム社, pp.578-583, 2000
赤松茂, 金子正秀,“コンピュータによる顔の印象の分析と合成,” 顔を科学する ‐適応と障害の脳科学‐,山口真美・柿木隆介(編) 東京大学出版会, pp.287-306, 2013
赤松茂,“顔による人物の印象の推定と操作,” 顔の百科事典,日本顔学会(編)(編集委員長:原島博)丸善出版,pp.464-468,2015


学会活動・社会活動
【学会活動】

・電子情報通信学会・ヒューマン情報処理(HIP)研究専門委員会 幹事(1995-1997),同 副委員長(1997-1999),同 委員長(1999-2001),同 顧問(2001-現在に至る)
・電子情報通信学会・パターン認識メディア理解(PRMU)研究専門委員会 委員(1993-1997)

・電子情報通信学会 論文査読委員
・日本顔学会 評議員(1996-2004),同 理事(2004-2017)
・電子情報通信学会、計測自動制御学会、映像情報メディア学会、画像電子学会、日本顔学会、IEEE Computer Society 各会員
【社会活動】

・日本学術振興会による小中高校生のための啓蒙プログラム「ひらめき☆ときめきサイエンス」2006年度プログラム『顔の表情によるコミュニケーションの科学』(2006年8月26日) 詳細は http://www.jsps.go.jp/hirameki/ht234_hosei.html を参照下さい。


学生の皆さんへのメッセージ
人間が目で見て感じとっている「印象」に代表されるような感性情報を、コンピュータでも取り扱えるようにすることで新たな応用を実現するためには、人間の「脳における感性の働き」を科学的に明らかにする必要があります。そこで本研究室では、画像工学だけでなく、心理学や脳科学などさまざまな異分野の研究者と協力して、人間のもつ優れた情報処理メカニズムの解明とその応用をめざす、最先端の学際的研究にとりくんでいます。「ものづくり」の喜びだけでなく、「新たな真理の発見」にも大いに心惹かれる知的好奇心旺盛な学生諸君に、ぜひ我々の研究プロジェクトに加わっていただきたいと願っています。