知的情報処理研究室所属 北田俊輔さん(博士後期課程2年)が2021年度より日本学術振興会特別研究員(DC2)に採用されました.
研究課題について
< 研究課題名 >
摂動に頑健で解釈可能な深層学習モデルの開発とその解釈性の評価
< 採択期間 >
2021年4月1日 〜 2023年3月31日
研究紹介
人工知能の1分野である、人間の言葉を理解させるような「自然言語処理」について取り組んでいます。今回の研究課題では、あえて人を騙すようなノイズを深層学習モデルの動作根拠となりうる機構に導入することで、モデルの予測性能と解釈可能性の両者を向上させる研究に取り組みます。
「予測を解釈可能な自然言語処理の一例」
「ノイズをあえて加えた教師データの学習の例」
研究に対する抱負
日本学術振興会の特別研究員は日本全国の博士後期課程の学生が申請する制度であり、採択率20%程度の狭き門でしたが無事採用していただきました。これはひとえにこれまで応用情報工学科で支援してくださった先生方や、所属する彌冨研究室のメンバーのおかげです。日本学術振興会が占めるように、特別研究員として自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念したいと思います。
後輩の皆さんへ
私は大学入学当初お世辞にも勉強ができる学生ではありませんでしたが、人工知能やデータサイエンスの分野に関わりたいという強い気持ちがありました。応用情報工学科ではこうした分野を勉強したり研究したりできる環境が整っていたため、今回の学振DC2の採用につながったと考えております。コロナ禍でこれまでの大学生活とは異なる難しい状況になってしまいましたが、こうした困難にコンピュータサイエンスの観点から立ち向かえるような力がつけられる学科です。後輩の皆さんも日々の講義や研究活動を大切にし、楽しみながら学んでいってほしいです。
指導教員の彌冨先生と参加した国際学会にて.