尾川 浩一 教授

尾川 浩一 OGAWA Koichi

画像工学研究室

研究室HP: http://www.ip.k.hosei.ac.jp

不可視情報の可視化

物体の内部を電磁波や放射線を使って画像として観察できるような技術を開発しています

研究テーマ
担当科目
研究業績及び受賞歴
著書
学会活動・社会活動
学生の皆さんへのメッセージ

研究テーマ

・コンプトンCT技術に関する研究
・静止型マルチピンホールSPECT装置の開発
・フォトンカウンティングを用いた次世代X線CT装置の開発
・GPUを用いた超高速画像再構成法の開発
・GPUを用いたモンテカルロ計算の高速化
・3次元の画像再構成法の研究
・ウェーブレット変換を用いた画像の雑音除去とコントラスト強調
・画像のレジストレーションに関する研究
・OCT技術を用いた眼科領域の診断法の開発

担当科目

医用診断装置概論、画像工学、情報理論、情報工学実験I、情報工学実験、情報工学ゼミナール、PBL、卒業研究

【大学院・理工学研究科】
画像工学特論1、画像工学特論2

研究業績及び受賞歴

法政大学学術研究データベースをご覧ください。
【主要な研究業績】
1. Hiroki Yamada, Kazumi Murata, Koichi Ogawa, Toru Tanimori,Evaluation of reconstructed images with electron tracking Compton camera,” Conf. Rec. on IEEE Nuclear Science Symposium and Medical Imaging Conference, CD-ROM, 2020
2. Kazumi Murata, Koichi Ogawa,Influence of pulse pile-up effects on material decomposition with photon-counting CT,” Conf. Rec. on IEEE Nuclear Science Symposium and Medical Imaging Conference, CD-ROM, 2020
3. Keisuke Usui, Kentarou Suzuki, Akira Isobe, Kazumi Murata, Koichi Ogawa、“Quantitative evaluation of deep convolutional neural network based denoising for ultra-low-dose CT,” Proceedings of 20thAsia-Oceania Congress on Medical Physics (AOCMP), pp.315-318, 2020
4. Hiroaki Konno, Michi Okoshi, Kazumi Murata, Koichi Ogawa, “Image reconstruction method based on a deep learning in a multi-pinhole SPECT system,” Proceedings of 20thAsia-Oceania Congress on Medical Physics (AOCMP), pp.376-377, 2020
5. Kazumi Murata, Koichi Ogawa, “Material decomposition for photon-counting CT spectra with Machine Learning,” Proceedings of 20thAsia-Oceania Congress on Medical Physics (AOCMP), pp.413-414, 2020
6. Michi Okoshi, Kazumi Murata, Koichi Ogawa, “Improvement of the spatial resolution with a deconvolution method in a pinhole SPECT system,” Proceedings of 20thAsia-Oceania Congress on Medical Physics (AOCMP), pp.369-371, 2020
7. Kohei Koyama, Kazumi Murata, Koichi Ogawa, “Spectral distortion correction caused by pulse-pileup effects with a machine learning technique for a photon counting x-ray detector,” Proceedings of 20thAsia-Oceania Congress on Medical Physics (AOCMP), pp.460-462, 2020
8. Keito Sato, Kazumi Murata, Koichi Ogawa, “Denoising of OCT images with a bandelet transform for feature extractions,” Proceedings of 20thAsia-Oceania Congress on Medical Physics (AOCMP), 453-455, 2020
9. Kazumi Murata, Koichi Ogawa, “Ring-artifact correction with total-variation regularization for material images in photon-counting CT,” IEEE Transactions on Radiation and Plasma Medical Sciences, DOI 10.1109/TRPMS.2020.3022864, 2020

【受賞歴】
1. The Asia-Oceania Federation of Organizations for Medical Physics (AFOMP), Outstanding Medical Physicist Award, 2020/9/1
2. 第23回日本医用画像工学会大会 大会長賞 2004/08/05
3. 平成10年度日本医用画像工学会奨励賞 1998/07
4. 平成9年度情報化月間通産大臣賞 受賞(ISAC委員会) 1997/11
5. 第29回日本核医学会賞 1991/10
6. 第1回日本医用画像工学会論文賞 1989/07

著書

1. 医学物理用語集2007 日本医学物理学会用語委員会編(委員長 尾川浩一) 2007(全227頁)
2. 共著 医用画像工学ハンドブック 日本医用画像工学会編(編集委員長 尾川浩一) 2012 (全800頁) PartI 信号・画像処理の基礎 (pp.3-38)
3. 共著 原子力・量子・核融合辞典 第Ⅳ分冊 量子ビームと放射線医療 第4章 放射線診断・治療 ガンマカメラ、SPECT pp,164-167、第5章 医学物理・保健物理 医学物理研究(診断) pp.218-221, 丸善出版 2014
4. 渡部浩司、尾川浩一、“核医学物理学 第6章SPECT”、 pp.139-196 村山秀雄編著、日本医学物理学会監修、国際文献社 2015/4(全315ページ)
5. 医学物理用語集2016, 日本医学物理学会用語委員会編 2017/7(全249頁)
6. 尾川浩一編著、“画像・情報処理”、国際文献社、342ページ、ISBN978-4-902590-77-7、2018/3

学会活動・社会活動

【学会活動】
1. 日本医用画像工学会 会長 2016/08/01-2020/9/19
2. International Forum on Medical Imaging in ASIA, General Chair 2012/11/16-2012/11/17
3. 日本医用画像工学会 副会長 2012/08/01-2014/07/31
4. 日本医学物理学会 第103回日本医学物理学会大会 大会長 2012/04/12-2012/04/15
5. 日本核医学会 理事 2009/10/01-2013/09/30 2001/10/01-2005/09/30
6. 日本医用画像工学会 第27回日本医用画像工学会大会 大会長 2008/08/05-2008/08/06
7. 日本医学物理学会 理事 2003/10/01-2010/03/31
8. 日本医学物理学会 評議員 2000/10/01-2014/12/31
9. 日本医用画像工学会 常任幹事 2000/08/01-2014/07/31
10. 日本医用画像工学会 編集委員長 2000/08/01-2007/07/31
【社会活動】
・筑波大学附属駒場高等学校駒場会長(2004-2005),後援会長(2006-2008),後援会顧問(2009-)

学生の皆さんへのメッセージ

トモグラフィという言葉を聞いたことがありますか?もっとも有名なものがX線CTですが、PET、MRIなどとともに、病気の診断においては欠かすことのできない技術です。X線CTではX線とコンピュータを用いて、人間の体をあたかも輪切りにしたようにして画像化し、がんなどの病気の診断が簡単にできるようになりました。PETではポジトロンと呼ばれる放射線を使い、MRIではラジオ波を使って体内を画像化しています。このようなCT技術は、医学の分野だけではなく、たとえば、車のエンジンの内部を映像化したり、石油などの資源探査のほか、空港の手荷物検査の場所でも使われるとても応用範囲の広い技術です。私の研究室ではCT技術の研究を中心に、さまざまな画像情報の処理技術を開発しています。詳しくは、研究室紹介をご覧ください。