和佐 州洋 准教授

和佐 州洋 Wasa Kunihiro

離散アルゴリズム研究室

数え上げよう

私の研究は列挙,つまり,解を全て出力する方法の発見です.列挙という単語は普段の生活ではあまり耳にしませんが,列挙した結果は普段よく目にしています.例えば,電車の乗り換え案内アプリはたくさんの候補をわたしたちに提示してくれます.これは一種の列挙です.他にも,化合物の理想的な合成経路発見や,データベースクエリ,機械学習におけるモデルの列挙,などさまざまな分野で見られます.たくさんの候補を見ることは,新しい知識の発見を手助けします.私の研究は,「効率良い列挙方法は何か?」「列挙を難しくしている要因は何か?」を理論的な側面から明らかにすることが目標です.

研究テーマ
担当科目
研究業績及び受賞歴
著書
学会活動・社会活動
学生の皆さんへのメッセージ

研究テーマ

基礎理論から基盤技術,応用アプリケーションまで幅広い研究テーマに取り組んでいます。
– 効率良い部分グラフ列挙アルゴリズムの構築
– 列挙に対する近似的アプローチ
– 組合せ遷移問題

担当科目

【理工学部】
プログラミング言語C++,形式言語とオートマトン,コンパイラ,コンパイラ演習,プログラミング言語理論・設計,ソフトウェア設計技法,PBL,情報工学入門,情報工学実験I,情報工学実験III

【大学院・理工学研究科】
科学技術文技法,理論計算機科学特論1,理論計算機科学特論2

研究業績及び受賞歴

【主要な研究業績】
DBLP

法政大学学術研究データベースをご覧ください。

学会活動・社会活動

【学会活動】
– 情報処理学会 論文誌ジャーナル/JIP編集委員 主査
– 情報処理学会 アルゴリズム研究運営委員会 運営委員
– 情報処理学会 会誌編集委員会専門委員会 編集委員
– International Workshop on Enumeration Problems and Applications, PC

学生の皆さんへのメッセージ

みなさん,アルゴリズムを使っていますか?意識しようとしまいと使っているはずです.このページを閲覧しているなら確実に使っています.そして大学は,研究をする場所です.せっかくなら,ただ使うだけではなく,理論として研究してみませんか?自ずと「うまい使い方」も見つかるはずです.私の専門は列挙ですが,列挙以外にも離散的な構造に対するアルゴリズムでしたら大体興味があります.どれもなかなか奥深いです.