最適化システム研究室
研究室HP: http://yamagishi.bio/
最も“良い”を探究する
工学の様々な問題は,何らかの対象を最適にする問題(最適化問題)と密接に関係しています.例えば,機械学習の教師あり学習問題は,与えられた沢山の「入力と出力のペア」から入出力関係を最も“良く”表現する関数を探索する問題(つまり,関数を最適化する問題)として広く定式化されています.本研究室では,様々な工学の問題を適切に表現する最適化問題を提案すると共に,最適化問題を解く手続き(アルゴリズム)を開発しています.また,それらの成果を,音声信号処理・画像処理などに応用する研究も行っています.
研究テーマ
担当科目
研究業績及び受賞歴
著書
学会活動・社会活動
学生の皆さんへのメッセージ
研究テーマ
1. 最適化の知見を活かした機械学習アルゴリズム・信号処理アルゴリズムの開発
2. スパースモデリング
3. 音声・画像処理への応用
担当科目
【理工学部】
情報リテラシーと表現技術,センシング工学,ヒューマンインタフェース,情報工学実験Ⅱ,情報工学実験Ⅲ,情報工学ゼミナール,PBL,卒業研究ゼミナール,卒業研究
【大学院・理工学研究科】
感性情報処理システム特論Ⅰ,感性情報処理システム特論Ⅱ
研究業績及び受賞歴
【主要な研究業績】
1. Riku Akema, Masao Yamagishi, Isao Yamada. “Approximate simultaneous diagonalization of matrices via structured low-rank approximation,” IEICE Transactions on Fundamentals, vol. E104-A, no. 4, Apr. 2021.
2. Jiro Abe, Masao Yamagishi, Isao Yamada. “Linearly involved generalized Moreau enhanced models and their proximal splitting algorithm under overall convexity condition,” Inverse Problems, IOP, vol. 36, no.3, 36pp., Feb. 2020.
3. Masao Yamagishi, Isao Yamada. “Nonexpansiveness of linearized augmented Lagrangian operator for hierarchical convex optimization,” Inverse Problems, IOP, vol. 33, no. 4, 35pp, Apr. 2017.
4. Masao Yamagishi, Isao Yamada. “Overrelaxation of the fast iterative shrinkage-thresholding algorithm with variable stepsize, Inverse Problems, “ Inverse Problems, IOP, no. 10, vol. 27, 15pp, Oct. 2011.
5. Masao Yamagishi, Isao Yamada. “A deep monotone approximation operator based on the best quadratic lower bound of convex functions,” IEICE Transactions on Fundamentals, vol. E91-A, no. 8, pp. 1858–1866, 2008.
【受賞歴】
2022年6月 電子情報通信学会 論文賞
2021年11月 電子情報通信学会 信号処理研究専門委員会 信号処理特別功労賞
2020年9月 電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ 貢献賞(ソサイエティ運営)
2019年9月 東京工業大学 挑戦的研究賞
2019年8月 電子情報通信学会 システムと信号処理サブソサエティ 貢献賞
2010年3月 電子情報通信学会 学術奨励賞
著書
Isao Yamada, Masao Yamagishi. “Hierarchical convex optimization by the hybrid steepest descent method with proximal splitting – Enhancements of SVM and Lasso, splitting algorithms,” Modern Operator Theory and Applications, (H. H. Bauschke, R. Burachik and D. R. Luke eds.), Springer, Chapter 16, pp.413-489, Dec. 2019.
Isao Yamada, Masahiro Yukawa, Masao Yamagishi. “Minimizing the Moreau envelope of nonsmooth convex functions over the fixed point set of certain quasi-nonexpansive mappings,” Fixed-Point Algorithms for Inverse Problems in Science and Engineering (H. H. Bauschke, R. Burachik, P. L. Combettes, V. Elser, D. R. Luke, H. Wolkowicz, eds.), Springer, Chapter 17, pp. 345–390, 2011.
学会活動・社会活動
【学会活動】
2021 Asia Pacific Signal and Information Processing Association, Annual Summit of Conference, Local Arrangement Chair
2021年 第36回電子情報通信学会信号処理シンポジウム実行委員会 幹事
2021年 電子情報通信学会総合大会 大会委員会・プログラム委員会・実行委員会 委員
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review 編集委員会 編集幹事補佐 (2017年6月〜2018年5月) ,編集幹事(2018年6月〜2020年5月)
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ 信号処理研究専門委員会 委員 (2014年6月〜2019年5月)
学生の皆さんへのメッセージ
研究は自由で楽しいものです.自らの興味に沿って研究対象を選ぶことができますし,研究対象に対する深い観察・洞察を通して思いがけない発見が得られると,大きな達成感を感じることが出来ます.この達成感は,座学の授業で感じるものとは全く違う種類のものです.みなさんが研究を通して達成感を感じられるよう,サポートできると嬉しいです.